ドクターブログ
【第3回】「風邪を引いた後は胃腸炎になりやすい!?」
― 風邪と胃腸炎の関係と当院での対応 ―
患者様
「先生、先週風邪を引いて熱が下がったんですが、今度はお腹が痛くて下痢もしています。これって風邪の続きですか?」
医師
「風邪の後に胃腸の症状が出ることは珍しくありません。風邪を引いたことで体の免疫力が低下し、胃腸に影響が出ることがあります。また、風邪のウイルス自体が胃腸にも影響を及ぼすことがあります。」
◎風邪の後に胃腸炎になる理由
風邪を引いた後に胃腸炎を発症する主な理由には以下のようなものがあります:
- 免疫力の低下
風邪で体が疲れた状態だと、胃腸の働きも弱りがち。食べたものがうまく消化できず、お腹に負担がかかります。特に普段から便秘がちな方や冷えやすい方は、影響が出やすいです。
- ウイルスの影響が腸にまで及ぶことも
風邪のウイルスの中には、のどや鼻だけでなく腸にも影響を及ぼすタイプがあります。例えば「アデノウイルス」などは、のどの痛みと下痢を一緒に起こすことも。知らず知らずのうちに、ウイルスが胃腸に“回って”いるんです。
- 風邪薬や抗生物質の副作用
飲んでいる薬が胃に負担をかけている場合も。特に空腹時に飲んでいると、胃の粘膜が荒れてしまったり、腸内環境が乱れたりすることがあります。
これらの要因が重なり、風邪の後に胃腸炎の症状が現れることがあります。
◎中川外科胃腸科でできること
当院では、風邪の後の胃腸症状に対して以下のような対応を行っています:
- 問診と診察:症状の詳細を伺い、必要に応じて診察を行います。
- 検査:必要に応じて、血液検査や尿検査、便検査を行い、感染の有無や炎症の程度を確認します。
- 治療:症状に応じて、整腸剤や下痢止め、必要に応じて抗生物質などを処方します。
また、症状が重い場合や改善が見られない場合には、専門医への紹介や追加の検査を行うこともあります。
◎まとめ:風邪の後の胃腸症状は早めの対応が大切
風邪の後に胃腸の不調を感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。当院では、丁寧な診察と適切な治療で、皆さまの健康をサポートいたします