いぼ痔の日帰り治療:ジオン注射(ALTA療法)

切らずに治す、いぼ痔の日帰り治療「ジオン注射(ALTA療法)」
医師と患者の対話風景

実は、成人の約4人に1人が痔の症状を抱えていると言われています。「いぼ痔(内痔核)が外に出てきて戻らない」「排便時に出血がある」といったつらい症状にお悩みではありませんか?

これまで、いぼ痔を根治するためにはメスで切り取る手術が一般的であり、術後の激しい痛みや約1週間〜2週間の長期入院が必要となるケースが多くありました。

当院では、脱出を伴ういぼ痔に対して、切らずに注射で治す「ジオン注射(ALTA療法)」を行っております。

メスを使わないため出血や痛みが少なく、日帰りでの治療が可能です。早期の社会復帰をご希望の方に大変おすすめの治療法です。

このようなお悩み・ご希望はありませんか?

このようなお悩み・ご希望はありませんか?
  • 痔の手術による痛みが怖くて治療をためらっている
  • 仕事や家事が忙しく、入院のために長く休むことができない
  • できればメスを入れる手術は避けたい
  • おしりからイボが出てきて、指で押し込まないと戻らない
  • 排便時に出血があり、トイレットペーパーに血がつく
  • できるだけ他人に気付かれずに痔を治したい

痔のお悩みは恥ずかしさから我慢してしまいがちですが、放置すると症状が悪化してしまいます。
上記のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

内痔核のGoligher分類

内痔核のGoligher分類

当院では原則として、排便の時に出る感覚がある「Goligher分類2度」の内痔核に対してジオン注射の適応としています。

ジオン注射(ALTA療法)とは?

ジオン注射(ALTA療法)のメカニズム図解

ジオン注射(ALTA療法)は、脱出を伴う内痔核(いぼ痔)に直接有効成分を注射し、痔核を硬く縮小させて治す治療法です。
従来の切除手術に匹敵する高い治療効果があり、約90%以上の患者様でいぼ痔の脱出や出血の改善が認められると報告されています。

ジオン注射の成分

ジオン注射の薬剤

「ジオン」は、主に硫酸アルミニウムカリウムタンニン酸を有効成分とした強力な硬化剤です。

  • 硫酸アルミニウムカリウム:
    痔核に直接炎症を起こして線維化させ、痔核を退縮(縮ませる)させます。出血や脱出を解消する効果が期待できます。
  • タンニン酸:
    硫酸アルミニウムカリウムによる過度な炎症を抑え、組織の障害を防ぐ役割を果たします。

四段階注射法という特殊な技術

四段階注射法の図解

ジオン注射は、ひとつの痔核に対して4か所に分割して薬液を注入する「四段階注射法」という特殊な手技で行われます。薬液が痔核全体にムラなく浸透し、高い治療効果を発揮することが期待できます。
本治療は、専門の講習を受け、手技を習得した医師のみが行うことができます。

ジオン注射のメリット・デメリット

治療法をご検討いただくために、メリットとデメリットを正しくご理解いただくことが大切です。

ジオン注射のメリット・デメリット比較

メリット

  • 痛みが少ない

    痛みを感じない直腸の粘膜部分に注射をするため、術中・術後の痛みが手術に比べて大幅に抑えられます。

  • 短時間で日帰り治療が可能

    実際の処置時間は約10〜15分程度です。メスで切開しないため体への負担が少なく、入院の必要がありません。

  • 早期の社会復帰

    治療翌日から通常の日常生活に戻りやすく、仕事や家事への影響を最小限に抑えられます。

  • 経済的負担が少ない

    健康保険が適用されるため、入院手術と比較して費用負担を大きく抑えることができます。

デメリット

  • 適応外の痔がある

    肛門の外側にできる「外痔核」や、切れ痔、痔ろうには効果がありません。(※外痔核を併発している場合は、外痔核のみを切除し、内痔核にはジオン注射を行うハイブリッド治療をご提案する場合があります)

  • 再発の可能性がある

    切除手術に比べると、将来的に再発するリスクがわずかにあります(約10%程度と言われています)。

  • 一時的な副作用

    治療後、患部の腫れ、重苦しい感覚、微熱などが出ることがあります(通常は数日で治まります)。

中川外科胃腸科肛門科で治療を受けるメリット

中川外科胃腸科肛門科で治療を受ける4つのメリット
  • 1. 日本大腸肛門病学会 認定施設・専門医による確かな技術

    当院は日本大腸肛門病学会の認定施設であり、専門医・指導医、日本臨床肛門病学会技能認定医が在籍しております。豊富な臨床経験と高い技術を持つ医師が、精度の高い「四段階注射法」を実施いたします。

  • 2. 開院40年の実績と信頼

    広島駅徒歩10分の地で40年間、地域の皆様の消化器・肛門疾患に向き合ってまいりました。長年の経験に基づき、患者様一人ひとりの症状に合わせた最適な治療法をご提案します。

  • 3. プライバシーに配慮した診療体制

    「恥ずかしい」というお気持ちに寄り添い、診察室はプライバシーに配慮した設計となっております。また、ご要望に応じて女性看護師の立ち会いも可能です。

  • 4. デジタル肛門鏡による分かりやすい説明

    高性能のデジタル肛門鏡を使用し、実際の画像をご自身の目で確認いただきながら、現在の状態や治療方針について丁寧に説明いたします。

治療の流れ

ジオン注射(ALTA療法)治療の流れ STEP1〜5
  • STEP 1

    診察・検査

    まずは問診と肛門の診察(視診・触診・デジタル肛門鏡検査)を行い、痔の状態を正確に診断します。ジオン注射が適応かどうかを判断し、治療方針をご説明します。※必要に応じて大腸カメラ検査をご案内する場合があります。

  • STEP 2

    治療日時のご予約・術前説明

    治療日程を決定し、治療前の注意事項や術後の過ごし方について詳しくご説明いたします。

  • STEP 3

    治療当日

    痛みに最大限配慮し、適切な麻酔を行った上で治療を開始します。ひとつの痔核に対して4か所に注射を行います(四段階注射法)。治療時間自体は10〜20分程度です。

  • STEP 4

    術後の安静・ご帰宅

    注射後は院内のベッドで約1〜2時間程度安静にしていただきます。体調に問題がないことを確認し、医師の診察を受けた後、ご帰宅となります。

  • STEP 5

    術後の経過観察

    術後の状態を確認するため、数日〜1週間後を目安に再診にお越しいただきます。その後も定期的に経過を観察し、完治を目指します。

術後の経過と注意点

術後の経過と注意点:4つの重要ポイント

ジオン注射は日帰り治療ですが、術後数日間はご自宅で安静に過ごしていただくことが大切です。

  • 出血について

    治療後初めての排便時などに、注射の針穴から少量の出血がある場合がありますが、心配はいりません。

  • 水分摂取

    注射の成分(アルミニウム)は24時間以内に尿から排泄されるため、水分を多めに取り、排尿を促してください。

  • 入浴

    当日はシャワー程度にし、長時間の入浴は避けてください。

  • 排便

    いきみすぎないよう注意し、便秘にならないようコントロールすることが大切です。

  • 運動・飲酒

    激しい運動や飲酒は、血流を良くして出血のリスクを高めるため、医師の許可が出るまで控えてください。

ジオン注射を受けられない方

ジオン注射を受けられない方

以下に該当する方は、ジオン注射による治療を受けることができません。診察時に必ず医師にお申し出ください。

  • 妊娠中、または授乳中の方
  • 小児の方
  • 透析治療を受けられている方
  • 過去に前立腺がんなどで肛門周辺に放射線治療を受けたことがある方
  • 重度の肝硬変など、全身状態が著しく悪い方
  • 嵌頓(かんとん)痔核(脱出した痔が戻らず、強く腫れ上がっている状態)の方

手術費用について

ジオン注射(ALTA療法)の手術費用

ジオン注射(ALTA療法)は健康保険が適用されます。

項目 金額の目安(3割負担の場合)
ジオン注射(ALTA療法) 約20,000円程度

※上記はあくまで手術手技料・薬剤料の目安です。初診料・再診料、事前検査費用、処方箋料などは別途必要となります。

よくあるご質問

よくあるご質問

ジオン注射(ALTA療法)について、患者様からよくいただくご質問をまとめました。

Q 治療中に痛みはありますか?
A 注射をする直腸粘膜には痛みを感じる神経がないため、注射自体の痛みはほとんどありません。また、処置に伴う苦痛を和らげるために適切な麻酔や鎮痛処置を行いますので、ご安心ください。
Q 仕事は何日くらい休む必要がありますか?
A 基本的には治療の翌日からお仕事に復帰していただけますが、力仕事や長時間座りっぱなし・立ちっぱなしの業務、出張などは数日間避けていただくのが望ましいです。デスクワーク等であれば翌日から可能な場合が多いですが、無理のないスケジュールをご調整ください。
Q すべてのいぼ痔がジオン注射で治りますか?
A ジオン注射は、肛門の内側にできる「内痔核」が対象となります。肛門の外側にできる「外痔核」や、その他の肛門疾患には効果がありません。患者様の状態によっては、 分離結紮術(メスを使わない手術)など他の治療法が適している場合もあります。まずは診察にて状態を確認させていただきます。
Q 治療後に再発することはありますか?
A 切除手術に比べると再発の可能性はゼロではありません。しかし、治療後に便通を整え、おしりに負担をかけない生活習慣(長時間の座りっぱなしを避ける、排便時にいきみすぎない等)を身につけることで、再発のリスクを大幅に減らすことができます。

おしりのお悩みは、一人で抱え込まず専門医へ

専門医による診察

「もっと早く受診すればよかった」と仰る患者様が多くいらっしゃいます。

少しでも気になる症状があれば、広島市の中川外科胃腸科肛門科へお気軽にご相談ください。

監修:中川外科胃腸科

当院は、電話もしくはインターネットでのご予約を承っております。

診療時間 9:00 〜 12:00 / 15:00 〜 17:30
※最終受付は、診療時間終了30分前まで
休診日 水曜、日曜、祝日