痔
肛門周りのお悩み、放置していませんか?
痔のお悩みの方は年々増加傾向にあります。最新の調査では、成人の約4人に1人が痔の症状を抱えているといわれています。特に、デスクワークが多い現代社会では、座りっぱなしの生活習慣により痔のリスクが増加傾向にあります。痔は肛門がん・直腸がんとの鑑別が必要な場合があります。しかし、多くの患者様が「痛みがあるけど病院に行く時間がない」「広島のどの病院で治療すべきか分からない」など、多くの悩みを抱えたまま我慢されています。当院は肛門疾患治療の臨床経験が長く、日本大腸肛門病学会の専門医と日本臨床肛門病学会技能認定医です。痔は、放置すると治りづらく症状が悪化する可能性がありますので、できる限りお早めにご来院ください。
痔とは
![痔のイラスト](https://www.nakagawageka.jp/wp-content/themes/nakagawageka-jp/images/under/hemorrhoids_img01.jpg)
肛門部位の血管組織に異常が起こる病気の総称です。主に 3 種類「痔核(いぼ痔)」・「きれ痔」・「痔ろう」があります。以降で3種類を詳しく説明します。
痔の種類 ①いぼ痔
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いぼ痔(内痔核)
比較的痛みが少ないですが、排便時に何かが出るような感じがして(脱出)、中に出たり入ったりする感覚がある最も一般的な痔の症状です。 また、たまに紙に血がつくなどもあります。
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いぼ痔(外痔核)
肛門の入り口付近にできる痔で、血栓ができると座れないほどの強烈な痛みを伴うことが特徴です。
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痔の種類 ②きれ痔
排便時の痛みや出血が主な症状で、若い方に多く見られます。たまに随伴性裂肛(ずいはんせいれっこう)という、いぼ痔が中から出てきて引っ張られることで切れちゃう場合があります。そのため、きれ痔にはいぼ痔が伴う場合がございます。また、きれ痔を繰り返すとおしりの出口が狭くなり(肛門狭窄)、便が出しづらくなるような排便障害を伴うようになります。
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痔の種類 ③痔ろう
おしりから汁が出たり、痛みを伴ったり、いわゆる「おできができた」といってご来院される方が多いです。
痔の原因
痔の発症には、日常的な生活習慣から基礎疾患まで、様々な障害が関係しています。
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排便時のいきみ
便秘や強いいきみによる排便、残便感で長時間いきむと肛門周囲の血流を悪化させ、痔の形成を促進します。
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長時間座りっぱなし
デスクワークやドライバーなど、職業上の理由による長時間の座りっぱなしの体勢では、肛門周囲の血流が悪くなり、肛門に負担がかかることで痔が発生します。
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肝臓が悪い場合
痔の周りの静脈は体内を循環し、肝臓に戻っていくので、肝硬変などの肝臓疾患がある場合、静脈圧が上昇し、痔核が重症化する可能性があります。
痔の検査
痔の検査では、病歴などの問診や肛門診察(視診・触診・指診)を行います。まずは直接患部を診て、さらに触診や指診によって肛門内にしこりがあるかどうかを確認します。次に、肛門鏡検査を行い、肛門内の状態を観察します。 その後、患者様によって必要であれば大腸カメラ検査を行います。
痔は手術しなくても治る?
痔の多くは、生活改善を中心とした保存療法での改善が期待できます。 具体的には、日々の食事内容の見直しや正しい排便習慣の確立など、生活スタイルの調整が治療の基本となりこれに加えて、必要に応じて薬による治療も組み合わせていきます。実際のところ、半数以上の手術のほうが必要とせず、このような保存療法による対応で症状が改善するとされており、自然治癒が望めるのです。ただし、症状が重い場合や長期化する際は、手術が必要です。
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内痔核
内痔核は、基本的に保存療法です。保存的治療とは、排便習慣の改善と塗り薬、もしくは飲み薬で様子を見ます。それでも改善されない場合は、注射や外科的手術を行います。
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外痔核
外痔核は、血豆のように黒くなっていて腫れあがって座れない方は、血を抜く施術をしますが、基本的には痛み止めを飲んで保存的に手術をせず治療します。
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切れ痔
切れ痔は、正しい排便姿勢で排便することと便を硬くしないことが重要です。切れ痔は大きい便が肛門を通り切れないから発生します。そのため、排便習慣の改善が一番効果的です。ただ、繰り返す切れ痔で肛門が狭くなった場合は、肛門を広げる外的手術をすることになります。そのため狭くなる前に切れ痔を繰り返さないようにすることが大事です。
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痔ろう
痔ろうは、外科的処置が必要です。若い人・多発痔ろうがある方の中には炎症性腸疾患である可能性がありますので、大腸カメラ検査で確かめる場合がございます。
当院の特徴
当院は高性能のデジタル肛門鏡を備えており、その日のうちに病状を患者様と共有することが可能です。検査の結果、自然治癒が難しいという判断になった場合は、注射療法による日帰り手術や短期入院での外科手術を行えるよう工夫しています。
切らない日帰り手術も可能
当院では、「いぼ痔」と「切れ痔」に対する古典的治療法を実施しております。欧米では多くの手術で導入されているものですが、具体的には、肛門の周囲に局所麻酔をして、いぼ痔や肛門ポリープを絹の糸で縛ります。縛られたいぼ痔は、黒くなり約2週間過ぎた頃に脱落します。この施術のメリットとしては、メスを入れないことで、術後の出血がございません。また、血液サラサラ薬”といわれる”抗血小板剤”や”抗凝固剤”を内服中の痔で悩まれておられる患者様に古典的治療法を用いることで出血のリスクが減り、安静にしなければいけない期間も短くなります。
女性で痔にお悩みの方へ
![](https://www.nakagawageka.jp/wp-content/themes/nakagawageka-jp/images/under/hemorrhoids_img06.jpg)
実は、女性で痔に悩まれている方はとても多いです。これには理由が明確にあり、女性が痔になりやすい大きな要因として、女性ホルモンの作用で腸の働きが鈍り、便秘症状をお持ちの方が多いためです。便秘の方が無理に便を出そうとすると、切れ痔になってしまう可能性が高いです。また、痔は、妊娠・出産による影響も大きいです。特に出産後の方は要注意です。痔だと思って放置していたら、がんだったという患者様も過去にいらっしゃいました。当院はプライベート空間が保たれた診察室での検査になりますので、少しでも気になる点がございましたらお気軽に当院までご相談ください。
痔でお悩みの方は当院の肛門科へ
![](https://www.nakagawageka.jp/wp-content/themes/nakagawageka-jp/images/under/hemorrhoids_img07.jpg)
広島県では、日本大腸肛門病学会が認定している肛門疾患専門クリニックは数が限られています。その中でも当院は日本大腸肛門病学会の認定施設のクリニックで指導医が診療に当たるので皆さまにご安心してご受診いただけます。初めて肛門科を受診される方は不安に感じられるかもしれませんが、当院スタッフ一同、患者様お一人お一人に寄り添った丁寧な対応を心がけております。診察室はプライバシーに配慮した設計となっており、ご要望に応じて女性看護師の立ち会いも可能です。ご予約は下記URLから24時間受付中です。
当院は、電話もしくはインターネットでのご予約を承っております。
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