大腸がん

大腸がんに気づくきっかけ

大腸がんは初期段階では自覚症状が少なく、気づきにくいことが特徴です。しかし、いくつかの症状が現れることがあります。その中でも、血便や下血は大腸がんの代表的なサインの一つです。具体的には、便に血が混ざったり、トイレの水が赤く染まったり、またはタール状の便(真っ黒い便)が出る場合は、大腸がんが疑われることがあります。
大腸がんの早期発見には、セルフチェックが重要です。ページの下には、大腸がんセルフチェックシートを用意しましたので、ぜひこの機会に確認してみてください。

大腸がんとは?

がん死亡数の順位(2022年)

順位 1位 2位 3位 4位 5位
男女計 大腸 膵臓 肝臓
男性 大腸 膵臓 肝臓
女性 大腸 膀胱 乳房

出典:国立がん研究センター

大腸がんは初期段階では自覚症状が少なく、気づきにくいことが特徴です。しかし、いくつかの症状が現れることがあります。その中でも、血便や下血は大腸がんの代表的なサインの一つです。具体的には、便に血が混ざったり、トイレの水が赤く染まったり、またはタール状の便(真っ黒い便)が出る場合は、大腸がんが疑われることがあります。
大腸がんの早期発見には、セルフチェックが重要です。ページの下には、大腸がんセルフチェックシートを用意しましたので、ぜひこの機会に確認してみてください。

大腸がんの原因

大腸がんの発症には複数の要因が関与しており、以下のような原因やリスク要因が挙げられます。これらの要因が複合的に作用し、大腸がんの発症リスクを高めていると考えられます。特に食生活の欧米化や生活習慣の変化が、日本における大腸がん増加の主要な背景となっています。

  • 食生活の変化

    • 食事の欧米化に伴う動物性タンパク質や脂肪分の過剰摂取
    • 食物繊維の摂取不足
    • 赤身肉や加工肉(ハム、ソーセージなど)の過剰摂取
  • 生活習慣

    • 運動不足
    • 肥満
    • 過度な飲酒
    • 喫煙(非喫煙者に比べて1.4倍のリスク)
  • 加齢

    • 40代以上で罹患率が急増します。
    • 平均寿命の延伸に伴うリスクの増加
  • 遺伝的要因

    • 家族性大腸腺腫症やリンチ症候群などの遺伝性疾患
    • 大腸がんの家族歴

大腸がん
セルフチェックシート

あなたの大腸がん危険度

  • 基本項目のチェックが0~6個
    大腸がん危険度「低」

    大腸がんの可能性は低いです。大腸がんの早期発見ができるよう、定期的に検査を受けるようにしましょう。

  • 基本項目のチェックが7個以上
    大腸がん危険度「中」

    大腸がんの可能性があります。大腸がんの確認は様々な検査で行えますが、当院では安価で簡単に実施できる内視鏡検査を推奨しております。

  • 重要項目のチェックが1個でもついたら
    大腸がん危険度「高」

    大腸がんの疑いが大きいです。早急に内視鏡検査の実施することをお勧めします。

大腸がんの検査方法

  • 1. 便潜血検査

    簡易的かつ広く普及している検査方法で、便に微量な血液が含まれているかを調べます。ただし、偽陽性や偽陰性の可能性もあるため、陽性反応があった場合は追加検査が必要です。

  • 2. 大腸カメラ検査

    カメラを使って大腸内を直接観察し、ポリープや腫瘍の有無を確認します。必要に応じて組織を採取し、病理検査を行います。当院では、専門医による痛みに配慮した大腸カメラ検査を実施しておりますので、患者様には安心して検査を受診していただけます。

  • 3. CT検査

    内視鏡検査が難しい場合や、体力的に厳しい患者に対して行われることがあります。

大腸がんの治療

大腸がんの治療法は、病期(ステージ)に応じて異なります。早期がんの内視鏡治療はもちろん、進行がんの診断後は迅速に専門施設へ紹介する体制を整えています。当院は近隣の連携病院と密接に協力し、患者さんが最適な治療を受けられるようサポートしています。

  • 内視鏡治療

    早期がんの場合、内視鏡でポリープや初期の腫瘍を切除することが可能です。

  • 外科手術

    がんが進行している場合、大腸の一部を切除する手術が行われます。

  • 化学療法(抗がん剤治療)

    手術が難しい場合や転移がある場合に行われます。化学療法は、がんの進行を抑える目的で使用されることが一般的です。

〈連携医療機関〉

  • 国立大学法人 広島大学病院
  • 医療法人 JR広島病院特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
  • 地方独立行政法人広島市立病院機構 広島市立広島市民病院
  • 県立広島病院
  • 日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院
  • 国家公務員共済組合連合会 広島記念病院

当院の症例

  • 早期大腸がん(癌性ポリープ)

    大腸粘膜の一部癌化したポリープで、粘膜下層深部への浸潤(SM層)が無ければ内視鏡的のポリープ切除のみで完治可能です。

  • 進行大腸がん

    当院にて見つかった進行大腸がんの症例です。がんの進行度によっては、外科的手術が必要となる場合があります。その際は、信頼のおける病院と連携し、適切な医療を提供いたしますので、安心して治療をお受けください。

40歳以上の方は大腸がん検診を受けましょう

40歳を過ぎると、大腸がんのリスクが大幅に上昇します。自覚症状がない場合でも、定期的な検診を受けることで早期発見が可能です。
特に、便潜血検査や大腸内視鏡検査は、大腸がんを早期に発見するための有効な手段です。
当院は広島県が指定する広島がんネットの『大腸がん医療ネットワーク』のスクリーニング内視鏡認定施設です。

広島がんねっと

当院では広島市の大腸がん検診を受診いただけるクリニックですので、気になる方はご受診ください。

広島市の大腸がん検診

対象 40歳以上の方(被爆者健康手帳又は健康診断受診者証の交付を受けている方および職域等で受診可能な方を除く)
検査内容 検便(便潜血検査)
費用 400円
予約方法 広島市の大腸がん検診

当院は、電話もしくはインターネットでのご予約を承っております。

診療時間 9:00 〜 13:00 / 15:00 〜 18:00
※最終受付は、診療時間終了30分前まで
休診日 水曜、日曜、祝日