胃カメラ検査
初めての胃カメラ検査が不安な方へ
「鼻や口からカメラを入れるのは痛そう」「知人から胃カメラ検査は苦しかったと聞いた」などで胃カメラ検査に対して怖い、痛そう、といったような印象をお持ちではないでしょうか。実際、そういった理由で胃カメラ検査をご受診されない方は多くおられます。
しかし、胃カメラ検査は、胃がんなど重大な疾患を早期発見するための大切な検査です。当院では、少しでも楽に、快適に胃カメラ検査を受診していただけるよう様々な工夫をしております。
下記にその一例をご紹介いたします。
専門医による安心で確実な検査
過去の検査で苦痛を感じた経験から、胃カメラ検査を避けている方も少なくありません。そのような方のために、熟練した専門医が全ての検査を担当します。一人ひとりに合わせた丁寧な検査を心がけて、患者様の負担を最小限に抑える工夫を重ねています。
当院で行った医療事例高性能の内視鏡システム「最新極細径胃カメラスコープ GIF-1200N」を導入
当院では、最新の内視鏡機器「EVIS X1」を導入しており検査を受けられる方に最新の医療技術を体感していただきます。「内視鏡検査は怖いし、つらそう……」と躊躇されている方も、ぜひ一度ご相談ください。
痛みや不安をできるだけ抑える工夫
検査に対する不安や苦手意識をお持ちの方には、鎮静剤を用いた無痛内視鏡検査をご提案しています。リラックスした状態で検査を受けられるため、自然と身体の力が抜けて、安全かつ迅速な検査が可能です。以前に胃カメラ検査でつらい思いをした方は、ぜひ一度ご相談ください。
選べる検査方法
当院で胃カメラ検査をご希望の方には、鼻からカメラを挿入する経鼻内視鏡と口からカメラを挿入する経口内視鏡を選択いただけます。
ただし、健診などの二次精密検査の場合は原則鎮静下の経口内視鏡検査をお勧めしております。
下記に経鼻内視鏡と経口内視鏡の違いを詳しく説明いたします。
経鼻内視鏡
経鼻内視鏡のメリットは舌根部を刺激しないので患者の苦痛が少ないことです。その分、検査する医師への負担も少なくなりますが、デメリットとしてはスコープの径が細いため、画像や吸引、洗浄の性能が劣ることや、処置ができない点があります。また、観察に集中しすぎると鼻甲介を傷つけ、鼻出血を引き起こす可能性があります。小顔で鼻筋の通った患者、アレルギー性鼻炎の患者、抗血小板剤内服中の患者には経鼻内視鏡は推奨されません。
経鼻挿入の前処置として、スプレー法を導入し、鼻血を出にくくさせる薬と麻酔薬を使用しますが、スコープ挿入時に鼻に強い違和感を感じる患者様には経口内視鏡への変更が可能です。
経口内視鏡
経口内視鏡は太径のため、画像に優れており、洗浄、吸引、処置にも優れています。ただし、患者様に苦痛を与えないように工夫が必要です。
私は健診には経鼻内視鏡を使用することもありますが、二次・精密検査や治療には経口内視鏡を選択しています。
不安と苦痛を軽減するために、経口内視鏡では鎮静剤を使用し、NBI (OLYMPUS社) や BLI, LCI (富士フィルム社) といった狭帯光観察を駆使し、微小病変も見逃さないような検査に研鑚しています。
プライバシーに配慮したリカバリールーム完備
当院では、鎮静剤を使用した検査後も快適にお過ごしいただけるよう、リカバリールームを4台分完備しております。プライバシーに十分配慮していますので、安心しておくつろぎください。
1日で胃カメラ・大腸カメラ両方の検査が可能
当院では胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に実施することが可能です。30分程度で終了するため、受診回数を減らすことができます。
ピロリ感染症認定医在籍
当院の医師は日本ヘリコバクター学会の認定医です。ピロリ菌の治療に力を入れておりますので、心配な方はぜひご相談ください。
アクセス好立地
当院は広島駅から徒歩10分の好立地にあり、駐車場も完備しております。ただし、鎮静剤を使用した場合は運転を控えていただくようお願いしております。
検査後の説明も丁寧に
当院では「納得のいく診療を」をモットーに、患者様に納得いただけるような丁寧な説明を心がけています。安心してご来院ください。
このような方は胃カメラ検査を受けましょう
- みぞおちに痛みがある
- 胃がスッキリしない
- げっぷが多い
- 検診で異常を指摘された
- 慢性胃炎や潰瘍の既往症がある
- バリウム検査に引っかかった
- 親族にピロリ菌の除菌治療を受けている方がいる
- 胸やけ、呑酸症状がある
- 飲酒や喫煙の習慣がある方
- 40歳を過ぎているが、未だに胃カメラ検査を受けたことがない
「胃カメラ検査、受けた方がよさそうだけどめんどくさいな」「胃の調子が悪いけど、まだ若いから大丈夫だろう」とお思いの方も多いと思いますが、症状がある場合は早めに検査を受けましょう。
特に、胃がんのリスクが高まる40歳以上の方や、胃の不調を感じている方は、胃カメラ検査を受けることをお勧めします。
早期胃がんは自覚症状に乏しいため、定期的な検査が重要です。
内視鏡検査では、粘膜の直接観察だけでなく、疑わしい部分の組織採取による確定診断も可能です。また、ピロリ菌感染や前がん状態の発見にもつながるため、胃がん予防の観点からも有益です。
胃カメラ検査の重要性
胃カメラ検査は、食道・胃・十二指腸を直接観察できる非常に重要な検査です。この検査により、早期の食道がんや胃がんなど、他の検査では見逃されやすい疾患を発見できる可能性が高まります。病状を早期に発見できれば、内視鏡治療など低侵襲な治療法をご提案することも可能です。
実際、胃カメラ検査は、胃がんの早期発見・早期治療に大きく貢献しており、胃がん検診受診率が10%上昇すると、胃がんによる死亡率が約3%低下するとの研究結果 (出典:厚生労働省 がん対策推進協議会, 2022)、また早期胃がんの5年生存率は約95%以上ですが、進行胃がんでは50%以下に低下する (出典:国立がん研究センター がん情報サービス, 2023) という研究結果もあります。ぜひ積極的に胃カメラ検査を受けるように心がけましょう。
胃カメラ検査でわかる疾患
- 胃がん
- 慢性胃炎
- 胃・十二指腸潰瘍
- 胃ポリープ
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- アニサキス
- 粘膜下腫瘍
など
当院の胃カメラ検査の
流れ
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Step01
診察のご予約
当院では、安全に胃カメラ検査を受けていただけるよう、胃カメラ検査前の事前診察を緊急の場合を除き必須とさせていただいております。ご予約は、24時間WEBで受け付けております。
ご予約はこちら - Step02
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Step03
検査の前日
検査の前日には、夜21時までに消化に良い食事を済ませてください。その後は絶食となります。ただし、水分補給は可能ですので、水やお茶などを適宜摂取してください。
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Step04
検査の当日
朝食は抜いて下さい。水分(水、お茶)は飲んでも構いません。
※午後に胃カメラを希望される方は、昼食を抜いてください。
持病の内服薬は、かかりつけの先生やクリニックで確認お願いします。
※基本的には朝の内服は飲まずに検査を行いますので、検査後に内服できるように持参して下さい。 -
Step05
検査開始
- 問診(事前チェック)
- 口腔または鼻腔に表面麻酔(痛み止め)
- 点滴をして鎮静剤(ウトウトする薬)の投与
5~10分で検査終了です。
※当院までお車でいらっしゃった場合、鎮静剤は使用できませんのでご注意ください。
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Step06
検査後
検査終了後、患者様は専用リクライニングシートで約1時間の休息を取ります(※個人差があります)。覚醒後は、検査結果の初期フィードバックを行い、詳細な結果や生検の結果は後日改めて説明します。食事は検査後1時間から再開できますが、当日は激しい運動は避け、体を休めるようにしてください。
胃カメラ検査はいつ受ければ
いいの?
「胃の調子が悪いけど、まだ若いから大丈夫だろう」と思わずに、症状がある場合は早めに検査を受けましょう。
胃がんのリスクが高まる40歳以上の方や、胃の不調を感じている方は、胃カメラ検査を受けることをお勧めします。早期胃がんは自覚症状に乏しいため、定期的な検査が重要です。内視鏡検査では、粘膜の直接観察だけでなく、疑わしい部分の組織採取による確定診断も可能です。また、ピロリ菌感染や前がん状態の発見にもつながるため、胃がん予防の観点からも有益です。
とくにおすすめな方
- 40歳以上で、今までに一度も内視鏡検査を受けたことがない方
- 飲酒や喫煙の習慣がある方
- 胃がんもしくはピロリ菌に感染したご親族がいる方
胃カメラ検査の費用
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診察料・血液検査 約2,500円
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胃カメラ(検査のみ) 約4,500円
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病理組織検査(追加費用) 約4,000円
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ピロリ菌検査 約1,600円
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合計 約12,600円
※上記の費用は税込の金額となります。
胃カメラ検査について
検査日数/1日 検査回数/1回 (症状により必要時には複数回になることもあります。)
胃カメラ検査の注意点
- 胃カメラ検査は、検査準備から結果説明まで約2時間を要しますが、実際の観察時間は5分程度です。
- 鎮静剤を使用する場合、検査後に内容を忘れてしまうことがあるので、疑問点は遠慮なく医師に尋ねてください。
- 鎮静剤使用後はその日のアルコール摂取を控えることが重要です。
広島市胃がん検診を希望される方へ
当院は、広島市が実施する胃がん検診(胃カメラ検査)の指定医療機関でございます。検診を受ける際は、「受診券」と「保険証」をご持参ください。
ただし、広島市の胃がん検診では、原則として鎮静剤を使用した内視鏡検査は認められておりませんので、ご注意ください。
よくある質問
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Q
麻酔を使う検査はどういうものですか?
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A麻酔(鎮静剤)を使用する検査は、痛みや不安を軽減し、患者様が半覚醒状態で検査を受けられるようにするものです。特に痛みに敏感な方や嘔吐反射が強い方に推奨されます。
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Q
胃カメラ検査は健康保険が適用されますか?
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A胃カメラ検査における健康保険の適用は、症状の有無によって異なります。基本的に症状がある場合は保険が適用可能です。予防目的の検査は自費診療となります。
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Q
車で来てもいいですか?
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A麻酔使用の可能性がある場合、検査当日の自動車やバイク、自転車での来院は避けてください。麻酔後は運転能力が低下するため、公共交通機関の利用や同伴者との来院をお勧めします。
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Q
検査前後に、いつも飲んでいる薬を服用してもいいですか?
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A血液をサラサラにする薬や血糖値を下げる薬は休薬が必要です。検査前後に服用している薬がある場合、必ず事前に担当医にご相談ください。お薬もしくはお薬手帳を持参していただければ判断可能です。
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Q
授乳中でも検査を受けられますか?
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A授乳中でも胃カメラ検査は可能です。しかし麻酔薬使用後の2日間は授乳を避ける必要があります。検査を受けるにあたり、事前に医師と相談しましょう。
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Q
生理中でも検査を受けられますか?
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A生理中でも胃カメラ検査は基本的に受けられます。体調に不安がある場合は、検査前に医師にご相談ください。
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Q
胃カメラ検査は痛いですか?
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A通常、痛みはあまり感じません。鎮静剤を使用する場合、ほとんどの患者さまが検査中に眠り、快適に終了されます。
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Q
検査時間はどれくらいかかりますか?
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A検査自体は約10〜15分で終わりますが、準備や回復、結果説明を含めると約1時間ほどかかります。
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Q
当日の結果はわかりますか?
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A検査後すぐに結果を説明いたしますが、もし胃に異常が見つかり、組織検査(生検)を行った場合は、結果が出るまでに数日かかります。その際は、改めて結果説明のためにご来院いただく必要があります。
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Q
ポリープがあったらどうなりますか?
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A検査中にポリープが発見された場合、内視鏡でも切除が可能と医師が判断した場合、その場で日帰り切除が可能です。切除されたポリープは病理検査に回され、良性か悪性かが確認されます。
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Q
検査に不安がある場合、どうしたら良いですか?
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Aご安心ください。当院では、検査が不安な場合は、鎮静剤や経鼻内視鏡を用いて、不快感を軽減しながらリラックスして検査を受けられるよう工夫しています。事前にご相談ください。
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Q
内視鏡検査で感染のリスクはありますか?
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A当院では、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに従い、洗浄・消毒を徹底しています。感染リスクは非常に低く、安全に検査を受けていただけます。
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Q
検査後、すぐに食事しても大丈夫ですか?
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A検査後は喉の麻酔が切れたことを確認してから食事を再開できます。通常、1〜2時間ほどで食事が可能になりますが、アルコールの摂取は避けてください。
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Q
広島市の胃がん検診は受診できますか?
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Aはい。もちろんです。詳しくはこちらをご覧ください。