大腸カメラ検査の費用はいくら?保険適用で3割負担に | 自己負担額を詳しく解説
1. 大腸カメラ検査の費用の概要
大腸カメラ検査は、症状や医師の診断により必要と判断された場合、健康保険が適用されます。
保険適用となる主な症状は、下血や便潜血陽性、便秘、下痢、腹部不快感などおなかの症状がある場合、定期的な検査が必要とされる場合などです。
保険適用される場合、検査費用の7割が保険でカバーされ、患者様の自己負担は3割となります。ただし、75歳以上の方は1割または2割負担となります。基本的な検査費用は医療機関によって異なりますが、保険適用の場合、検査単体で15,000円から25,000円程度が一般的です。
2. 具体的な費用の内訳
基本的な検査費用には、内視鏡検査料、診察料、検査時の処置料などが含まれます。これに加えて、必要に応じて以下のような費用が追加されます。
・鎮静剤使用:2,000円~5,000円
・生検(組織採取):4,000円~8,000円
・画像診断料:2,000円~3,000円
・病理検査(生検時):4,000円~10,000円
これらはすべて保険適用の場合の費用で、実際の自己負担額は上記金額の3割となります。
3. 保険適用での自己負担額
実際の自己負担額は、加入している医療保険や年齢によって異なります。
・70歳未満の方:3割負担
・70歳以上75歳未満の方:2割負担(所得により3割)
・75歳以上の方:1割または2割負担
例えば、基本検査(20,000円)に鎮静剤(3,000円)を使用した場合:
総額23,000円×0.3=6,900円が自己負担額となります。
高額療養費制度を利用することで、月々の医療費が自己負担限度額を超えた場合、超過分が後日払い戻されます。自己負担限度額は年収や年齢によって異なりますので、詳しくは加入している保険者にご確認ください。
4. 保険適用外となるケース
一般的に以下のような場合は保険適用外となり、全額自己負担となります。
・人間ドックの一環として受ける場合
・健康診断目的の検査
・がん検診としての検査
・症状がなく、ご本人の希望での検査
自費診療の場合の費用は医療機関によって大きく異なりますが、一般的に40,000円~80,000円程度です。人間ドックの場合は、他の検査項目と合わせての料金設定となるため、単独での金額は設定されていないことが多くなっています。
また、一部の医療機関では、検査の種類や使用する機器によって料金が異なる場合があります。例えば、経鼻内視鏡を選択した場合や、特殊な機器を使用する場合は追加料金が発生することがあります。
検査を受ける前に、医療機関で費用の詳細を確認することをお勧めします。また、症状がある場合は保険適用の可能性があるため、まずは診察を受けることをお勧めします。