広島で初導入、最新内視鏡システムAI技術で大腸がん早期発見と質の高い医療を目指す
こんにちは。
中川外科胃腸科の中川了輔です。
この度、当クリニックでは広島県のクリニックでは初となる、最新のAI搭載内視鏡画像診断支援ソフトウェアEndoBRAIN-Xを導入しました。
広島県内でも先駆的な取り組みとなりますが、この決断に至った経緯や、私たちの想いをお伝えしたいと思います。
なぜ最新の内視鏡AI技術を導入したのか
私が医師になって18年以上が経ちました。その間、医療技術は飛躍的に進歩し、特に内視鏡検査の分野では目覚ましい発展がありました。しかし、人間の目には限界があります。どんなに経験を積んでも、微小な病変を見逃してしまう可能性は常にあります。
そんな中、AI技術の進歩に大きな可能性を感じました。AIは疲れを知らず、微細な変化も見逃しません。この技術を導入することで、患者さんにより安全で確実な検査を提供できると確信したのです。
AI搭載内視鏡システム「EndoBRAIN-EYE×EndoBRAIN-X」
当院で導入したAI搭載内視鏡システムは、動画データから抽出した内視鏡画像を学習することで、大腸病変の検出において感度96.0%、特異度98.0%の診断支援精度があると報告されています。具体的には、以下のような特徴があります。
①リアルタイムでの病変検出
検査中にAIが画像を分析し、ポリープやがんの可能性がある部位を高い精度で特定。検査中に異常が検出されると、システムは即座に視覚的・聴覚的な警告が出ます。
②高精度な診断支援
AIが病変の性質(腫瘍性・非腫瘍性)を判断し、診断をサポート。この機能により、不必要な生検を減らし、より適切な治療方針の決定が可能。これは、患者さんの身体的・経済的負担の軽減にもつながります。
③見落とし防止機能
人間の目では見逃しやすい微小な変化も捉えることができ、検出の精度向上。
患者さんへのメリット
この新しい内視鏡システムの導入により、以下のようなメリットがあります。
①がんの早期発見率の向上
初期段階でのがんをはじめとする病変の発見確率が向上
②検査の精度向上
AIのサポートにより、「専門医×AI」でより確実な検査が可能
③安心感の提供
最新技術による検査で、患者さんにより大きな安心感を提供
広島の医療の未来のために
広島県では、高齢化が進んでおり、大腸がんのリスクも高まっています。私たちのクリニックがこの最新技術を導入したのは、単に診療の質を上げるためだけではありません。広島の医療全体の質を向上させ、県民の皆様の健康に貢献したいという強い思いがあってのことです。将来的には、この技術が広島県全体に普及し、どの地域に住んでいても高度な医療を受けられるようになることを願っています。
さいごに
40歳を過ぎたら1度は大腸カメラを、また、50歳過ぎたら定期的な大腸カメラ検査をお勧めします。早期発見・早期治療が、大腸がんから身を守る最大の武器です。
私たち中川外科胃腸科は、常に最先端の医療を追求し、患者さんに最良の医療を提供することを使命としており、AI搭載内視鏡システムの導入は、その使命を果たすための一歩です。広島市を中心に、多くの患者さんに信頼されるクリニックとして、これからも努力を重ねてまいります。皆様の健康に少しでも貢献できることを、スタッフ一同、心より願っております。不安なことがあれば、いつでも中川外科胃腸科にご相談ください。
画像提供:「オリンパスマーケティング株式会社」